2014年 08月
11日(月)
07 | 2014/08 | 09

ある男のお話




ある家の寝室は東側にあって
朝日がさんさんと入ってくるけれど
午後からはコンクリート特有のひんやり感があって夜は冷房はほとんど必要としなかった。
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このマンションに引っ越してきて4年。
以前の家のエアコンをそのまま持ってき取り付けたので
住人である男はそれがずっとすごく気になってたらしい
男と女 気になる観点がどうも違う
エアコンを買う・・・買う・・ずっと言い続けていたけれど
使えなくなったわけでもない
妻にいつも「要・ら・ん!」ときっぱり切り捨てられていた・・・

ある時
男は仕事で1ヶ月ひとり暮らしをすることになった
男は今だ・・と思って強行突破に出る
妻に相談もなくエアコンを買ったのだ・・・

「エアコン買ったからな・・・取り付けは@日で・・」

その一本の電話に妻は
やられた・・と思ったけれど
お財布は別 男が払うのだから
もう仕方が無いとあきらめる

しかし
妻はまだ男にやられていた。

今は部屋ごとウォーキングクローゼットになっている
嫁に行った娘の部屋のエアコンの新調にまで
男は成功していた

「なんで?」大阪弁の妻は詰め寄ったが
男は言う
「帰ってきてここで眠る時に要るやろ・・・」
「この部屋でアイロンかける時要るやろ・・・」

妻は言う
「いつ帰ってくるねん??今度のオメデタ?前のエアコンでいいやん!」
「アイロン? 前のエアコンで十分やん!」
後の祭り
妻がどんなに大阪弁でまくしあげても
二台のエアコンが届いている

2時間ほどをかけてそれぞれの部屋にエアコンが取り付けられる。
新しくなったエアコンは動いた後は
自動で掃除を始める
pm2.5対応もしていると男はとても満足そうに言う

お手上げ。
妻は負けた・・・
男は勝った・・・

だんだんと
夏の暑さもピークになってきて
新しいエアコンを使う時がくる
夜眠る時に「除湿」を入れてみた
冷える。
除湿で寒いほど冷えるのだ。
最高気温35度を超えたというニュースの日でさえ
冷房ではなく除湿でおやすみモード2時間に設定して眠った

そんな日が二日ほど続いた朝
男は咳をし始める

「寒い・・・風邪ひいたかも・・・・」

妻はそっと言う
「あのぉ・・「除湿」で風邪?? 「冷房」はいつ使うの???」


そして心の中で大阪弁でまくしたてる
「せやから言うてるやん・・
こっちの部屋はエアコン要らんって~!
だいたいやねぇ・・・・
あなたが勝手に買ったものはいつも・・・ブツブツ・・・・・」
止まらない。



ある夜 妻は気付いた

男は長袖を着て眠っている

なんで??この夏に長袖?? 除湿かけて・・??


妻はおかしくておかしくて仕方が無い。
こそっと
こそっと笑う




この夏二台のエアコンは
「冷房」機能を使う日が来るのだろうか・・・

きっと特別に暑い日がやってきて
一日でも冷房を使う日が来たら
男は
ここぞとばかりに
「よかったやろ・・」って言うだろう

妻は
いろんな思いを持って
「はいはいっ・・」と
笑いながら軽く返事するだろう。

その瞬間
この出来事が笑い話になって
完を迎える。





後書き。

お大事に。
はよ
風邪なおしやぁ・・・

笑い話にしたいから。

妻はそう思う。






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